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酒、人を呑む 「安易な発想」

人生とは、まことに、安易なものだ。

実家を飛び出し、ひとり暮らしを始めたが、
なかなか、定職に就けずにいた。

「ゆっくり、探せばいいよ。
 ○○ちゃんに合った仕事、
 きっと、見つかるから、大丈夫だよ」

まだ、学生だった彼は、
日雇いのバイトで稼いだお金を回して、
私の生活を助けてくれた。

「自立する!!」と、
親に大口をたたいたことが、後ろめたい。

しばらくは、彼の好意に甘え、
他力本願の暮らしだったが、……。

遅ればせながら、
某研究所の事務職に非常勤で採用され、
なんとか、生計が立つようになった。

自分の稼いだお金で飲む酒は、うまい。
気が置けない仲間たちと飲む酒は、更にうまい。

酒飲みは、酒飲みと群れるようで……。

彼のもとに集まる友人も後輩も、
皆、こよなく酒を愛していた。

彼の下宿で酒盛りがあると、私にもお呼びがかかった。
一応、社会人なので、
つまみと安い日本酒1升瓶を手土産に持参して、参戦。

飲んで騒いで、酔い潰れて、雑魚寝。
翌朝、酔いの醒めないままに、仕事に行ったことも……。

あの頃は、そんな、無茶も出来てしまった。

「同じ家で暮らせば、生活費を抑えられるね!!」

彼が、大学を卒業する頃には、
安易な発想で、共同生活を開始してしまった。

その後、共同生活は、結婚生活へと変化する。

「アタシが扶養家族になれば、
 各種手当が上乗せされるから、
 お給料の手取りが、増えるね!!」

目先の損得勘定で、式も挙げず、さっさと入籍。

安易に流されて……。
酔った勢いで、事を進めて来たような???

そのツケが、今になって回って来たのかもしれない。

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小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?
猫舌の呑助です。。。。。

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