「あと、10年、生きれれば、いいんだ。
それ以上、長生き出来たら、儲けもん!!」
45歳にして、勝手に、自分の寿命を決めてしまった夫。
再検査で、多量の酒が、
体に災いしていたことが証明されたのに、
適量で、飲酒を終わらせることが出来ない。
会社の仲間と飲み歩くと、
ぐでんぐでんに酔いつぶれて、
必ず、どこかに怪我をして帰って来た。
手から血を流していたり、
足に大きなアザ、頭にコブ……。
本人は、何処でどうしたのか、
ほとんど記憶がないのである。
家で飲んでいても、悪酔いするようになっていた。
怒りっぽくなって、喧嘩越しの物言いになるので、
一緒に飲んでいても、楽しくない。。。。。
夜中、喉の渇きで、目が覚めた夫は、
冷蔵庫の中から、缶ビールを取り出し、
水代わりに飲むようになっていった。
休日は、早朝から、ベランダに出て、
缶酎ハイを一気に飲み干して……。
日中も、ウイスキーの小瓶をラッパ飲み。
明らかに、異常な飲み方だった。
「アル中!?、アルコール依存症!?」
そんな病名が頭に浮かんだ。
私は、手当たり次第、アルコール依存症の本を読み漁った。
読めば読むほど、夫の症状が当てはまった。
なまじ、アルコールに強い体質が、裏目に出たのだ。
飲んで、飲んで、飲み続けた結果、アルコール漬けに……。
体内のアルコール濃度が少しでも下がると、
脳が、アルコールを補給するよう、指示をする。
やっかいな病気だ。
「酒をやめられないのは、意志や道徳の問題ではない。
脳内に出来たアルコール回路の作用」
つまり、アルコールによる脳の障害の一種なのだ。
夫が、どんどん壊れて行くのに……。
私は、非力だ。
そして、無力だ。
一緒になって、酒をあおっていた。
きっと、私も、病気だ。
それ以上、長生き出来たら、儲けもん!!」
45歳にして、勝手に、自分の寿命を決めてしまった夫。
再検査で、多量の酒が、
体に災いしていたことが証明されたのに、
適量で、飲酒を終わらせることが出来ない。
会社の仲間と飲み歩くと、
ぐでんぐでんに酔いつぶれて、
必ず、どこかに怪我をして帰って来た。
手から血を流していたり、
足に大きなアザ、頭にコブ……。
本人は、何処でどうしたのか、
ほとんど記憶がないのである。
家で飲んでいても、悪酔いするようになっていた。
怒りっぽくなって、喧嘩越しの物言いになるので、
一緒に飲んでいても、楽しくない。。。。。
夜中、喉の渇きで、目が覚めた夫は、
冷蔵庫の中から、缶ビールを取り出し、
水代わりに飲むようになっていった。
休日は、早朝から、ベランダに出て、
缶酎ハイを一気に飲み干して……。
日中も、ウイスキーの小瓶をラッパ飲み。
明らかに、異常な飲み方だった。
「アル中!?、アルコール依存症!?」
そんな病名が頭に浮かんだ。
私は、手当たり次第、アルコール依存症の本を読み漁った。
読めば読むほど、夫の症状が当てはまった。
なまじ、アルコールに強い体質が、裏目に出たのだ。
飲んで、飲んで、飲み続けた結果、アルコール漬けに……。
体内のアルコール濃度が少しでも下がると、
脳が、アルコールを補給するよう、指示をする。
やっかいな病気だ。
「酒をやめられないのは、意志や道徳の問題ではない。
脳内に出来たアルコール回路の作用」
つまり、アルコールによる脳の障害の一種なのだ。
夫が、どんどん壊れて行くのに……。
私は、非力だ。
そして、無力だ。
一緒になって、酒をあおっていた。
きっと、私も、病気だ。