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夜食

「食欲の秋だから……」と、悠長に構えていられない。

夕食を終えて、2時間も経たないのに……。
しかも、「食欲はない」と言いながら、夫は厨房に立つ。

パンにチーズてんこ盛りのトースト。
ハムエッグらしきものには、
香辛料を手当たり次第ふりかけて……。

大胆な手さばきが、いかにも、酔っ払いを彷彿させる。

出来上がった手料理をまとめて大皿に盛り、
食卓で、ムシャムシャ、食べているのだが……。

フォークを持つ手を口まで誘導できず、
テーブルの上には、たくさんの食べこぼしが……。

無理もない。
夫は目をつぶりながら、食べているのだから。

P1060079.jpg

食べ終えた夫は、自室に戻り、ひと眠りしたものの、
やはり、2時間ほどで起き出し、またまた食べ物を物色。

今度は、カップうどん。
ひと口食べるたびに、七味をドボドボ振り入れて、
うどんのつゆは、真っ赤になっていた。

「さっき、食べたばかりだけど、おなか空いてるの?」

「いや、腹は減らない。。。。。」

「夜遅くに食べるのは、良くないよ」

「食べてない。。。。。」

会話が噛み合わない。
寝ぼけているのか、酔っ払っているのか。

こんな中途半端な夜食を
一晩に多いときは、3回ほど繰り返す。

本来ならば、肥えるはずなのに……。
夫は、ガリガリに痩せている。

高カロリー食の行方は、何処へ。。。。。

燃費が悪すぎる。
ブレーキも効かない(飲み過ぎが止まらない)ので、
修理に出すか、廃車にするか、悩み所だ。

ちなみに、夫は、
今はまだ、廃車希望のままだ。
修理人の腕前を信じていないのだ。

専門病院とは繋がろうとしない夫に、
家族は振り回されっぱなしだ。

夫の挙動に鈍感でいることで、心を落ち着かせている。

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No title.

目を閉じての食事・・・。
想像を絶するものがあります。

そのやせ細ったご主人様を、
傍らで目の当たりにしている小吉様のお心を思うと、察するに余り有ります。

うちの旦那はかなりの肥満です。
糖尿病です。
まだまだ標準体重にはほど遠いにも関わらず、
少しばかりやせたのでは??と思うばかりで心配になり、ネガティブな私はブルーになります。

そんなことを考えると本当に小吉様の心情が心配でなりません。
どうぞ、ご自愛くださいませ。

嫁。様

今の夫を見る限りでは、回復は有り得ないだろうと、
あきらめる心と、もしかしたら…と、
回復を祈る心のジレンマに陥っております。。。。。

愚痴のはけ口に、お付き合い下さり、
嫁。様の温かいお心をかみしめています。
いつも、ありがとうございます。
プロフィール

小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?
猫舌の呑助です。。。。。

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