fc2ブログ

願わくば、反面教師になってもらいたいものだ。
夫の背中を見て育った息子は、酒も煙草もたしなむ。

息子は1歳で歩き始めるや否や、喘息発作を繰り返し、
昼夜を問わず、病院に駆け込む日々だった。

以来、良くなったり悪くなったりを繰り返し、
今も、予防薬が手放せない。

ちょっと運動しただけで、咳き込むので、
小中学生の頃は、スポーツを楽しむなんて夢の夢だった。

運動とは無縁の息子は高校生になると、
心配する私を尻目に、さっさと野球部に入ってしまった。

「部員が少ないし、強くもないから……。
 のんびり練習しているから、大丈夫だよ。
 ピッチャー、やりたいんだ」

喘息発作を恐れるあまり、
息子にたくさんの制限をかけてきたことを反省した。

野球未経験なのに、
なかなかの剛速球で連続三振、塁に出れば盗塁成功。

息子の意外な活躍振りに、驚くやら嬉しいやらで……。
夫と連れ立って、親ばか丸出しで、
サウスポー・エースの追っかけに明け暮れた。

持病があっても、適切な薬でコントロールすれば、
スポーツを楽しむことが出来る!!
それを実践する息子を誇らしく思えた。

そんな息子も、大学生になると、煙草の味を覚え、
コンパでは無茶な飲酒で倒れ、
急性アルコール中毒で救急搬送された前科がある。
これが引き金になり、
落ち着いていた喘息症状が、ぶり返した。

喘息は、息子が望んだことではないが……。
喘息であるという事実を無視した振る舞いは、
自分を苦しめることになる。

夫も、同じだ。
望んで、アルコール依存症になったのではないが……。
発症したら、それ相応の付き合い方があるのだ。

酒に執着していたら、苦しみは深くなるばかりだ。

かつての優秀営業マンは、
アルコール依存症にはNGの酒と縁が切れない。

かつての高校球児は、
喘息にはNGの煙草を止めることができない。

親が鏡になっている。
依存体質は遺伝するのかもしれない。
息子は、父親を反面教師にすることなく、
真似ている。。。。。

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

匿名様

お立ち寄り下さり、ありがとうございます。

渦中の方々は、本当にたくさんおられます。
それぞれの選択は、狭くなりがちな考え方を広げてくれます。
お心遣い、ありがとうございます。

残暑厳しき折から、お体くれぐれも大切になさって下さいね。
プロフィール

小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?
猫舌の呑助です。。。。。

ランキング
カウンター
カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ