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手を引く

「こんなはずじゃ、なかった。。。。」

飲めない人生が待ち受けていようとは……。
夫は、夢にも思わなかったのだ。

好きな酒を飲んでいただけで、
何も悪いことはやっていないのに……。

むしろ、
仕事は人一倍頑張って、やってきたじゃないか。
大黒柱として、家族を養ってきたじゃないか。

「ずっと、俺が働いて、食わせて来た。
 もう、疲れた。 家事はするから。
 今度はお前が、俺と同じだけ稼いで来い!!」

ままならない体調に苛立ち、
夫の言葉は刺々しくなるばかり……。

下の子が高校生になるまで、
私は三食昼寝付きの専業主婦だった。

その後、ちょこっとだけ仕事に出ているが……。
ボケ防止になれば…程度なので、
家計の足しにもならない。

「俺と同じだけ稼いで来い」と言われても……。

年齢とともに、体力も能力も、
低下の一途をひた走る私に、稼ぐ力は無い。

やはり、夫が働いてくれないと、
生活は成り立たないのだ。

7月、夫は10日ほど出勤し、後は家で寝ていた。
8月になり、また、休みがちに……。

アルコール依存症は、自分の健康も仕事も失う病気だ。
依存症の猛威で、家庭が壊れていく。。。。。

「お酒をやめないと、体の痛みは消えないと思う。
 もう一度、依存症の治療に挑戦してみよう、ね」

「イヤだ。  どうせ、治らない」

夫の心は固く閉ざされている。。。。。。

読みかじった知識、

「相手の領域に立ち入らないようにする」

つまり、依存症者がすべきことだと判断したら、
一切、手を引くようにすること。

家族の過干渉は、
何ひとつ、良い結果をもたらさないそうだ。


・いつ出勤して、いつ帰るのか
・外来に通うこと
・寝る時間、起きる時間
・アルコールを飲むこと、やめること
・断酒会へ行くこと
・健康を守ること

家族が口を出さない方が良い具体例が、列記されていた。

病院へのお誘いは、N・Gだ。

今一度、読み返し、
夫の目に余る振る舞いをおおらかに受け流すよう、
自分に言い聞かせてみたものの……。

夫に頼まれて、その背中や腰にシップを貼りながら、
こんな気休めで、ごまかしても、
何も変わらないのに…と、夫への不満がわだかまる。

黙って見ているのは、簡単なようで難しい。。。。。

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「底つき」までいくのでしょうか

自分に閉じこもるか、人の意見の一言一言に敵意を感じる時期ですね。
酒さえ止めれば普通の生活にもどれるのに、そろそろご主人に気付いて欲しいですね。

yamadagaga様

コメント、ありがとうございます。

私も、「酒さえ止めれば……」展望が開けると思うのですが……。
病気に立ち向かう決意が持てないようで……。
夫は、酒に飲まれたままです。。。。。

つくづく、治療の難しい病気だと再確認しております。
プロフィール

小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?
猫舌の呑助です。。。。。

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