通院中の開業医の力量に限界を感じた夫は、
地域の中核病院での診察を希望した。
朝一番でT病院へ、二人で出掛けたが、散々だった。
連日の下痢や胃の不快感や足の感覚麻痺を訴えても、
医師は、触診することもなく……。
「検査を希望なら、予約が必要です。
日を改めてになりますが、どうしますか?」
痛いから、病院に駆け込んでいるのに、
検査をするかしないかをこちらに委ねられても……。
紹介状を持たない診察は、
ちょっとの問診で、門前払いされてしまった。
後日、気を取り直して、他の中核病院を訪ねるも、
「原因はお酒ですね。
以前、掛かった病院に行かれた方が、よろしいかと…」
そこに行きたくないから、
夫は、すがる思いで、新しい病院を探し回っていたのだ。
このY病院も、取りあえずの薬は処方してくれたが、
二度と来なくていいから的な雰囲気だった。
挙句、以前入院した専門病院への紹介状を手渡されて……。
落胆した夫は、家に引きこもってしまった。
「紹介状もあることだし、
もう、一度、あの病院に行ってみよう」
「行かない。。。。。」
「お酒が原因で、体が悪くなっているのだから、
やっぱり、あの病院で治療した方がいいと思うけど…」
「あの病院には、行きたくない!!」
夫がかたくなに拒むので、つい、感情が高ぶってしまった。
「このままだったら、治らないじゃん。死んじゃうよ」
「お前には、迷惑かけないから、大丈夫だ!!」
だんだん、話の方向がおかしくなってきて……。
「パパがいなくなったら、
アタシ、独りぼっちになっちゃう。。。。」
「お前は、独りじゃないよ」
確かに、私には、息子(26歳)と娘(24歳)がいる。
でも、彼らは近い将来、
家庭を持ち、自分たちの家族を作っていく。
そこは、私の居場所ではない。
涙がどんどんあふれて、止まらなかった。
「お前には迷惑かけないように死ぬから、心配するな」
夫の言葉に、はっとした。
医者も、夫の上辺しか見ていないが、
きっと、私も同じだ。
夫の心の叫びを聞き落している。。。。
地域の中核病院での診察を希望した。
朝一番でT病院へ、二人で出掛けたが、散々だった。
連日の下痢や胃の不快感や足の感覚麻痺を訴えても、
医師は、触診することもなく……。
「検査を希望なら、予約が必要です。
日を改めてになりますが、どうしますか?」
痛いから、病院に駆け込んでいるのに、
検査をするかしないかをこちらに委ねられても……。
紹介状を持たない診察は、
ちょっとの問診で、門前払いされてしまった。
後日、気を取り直して、他の中核病院を訪ねるも、
「原因はお酒ですね。
以前、掛かった病院に行かれた方が、よろしいかと…」
そこに行きたくないから、
夫は、すがる思いで、新しい病院を探し回っていたのだ。
このY病院も、取りあえずの薬は処方してくれたが、
二度と来なくていいから的な雰囲気だった。
挙句、以前入院した専門病院への紹介状を手渡されて……。
落胆した夫は、家に引きこもってしまった。
「紹介状もあることだし、
もう、一度、あの病院に行ってみよう」
「行かない。。。。。」
「お酒が原因で、体が悪くなっているのだから、
やっぱり、あの病院で治療した方がいいと思うけど…」
「あの病院には、行きたくない!!」
夫がかたくなに拒むので、つい、感情が高ぶってしまった。
「このままだったら、治らないじゃん。死んじゃうよ」
「お前には、迷惑かけないから、大丈夫だ!!」
だんだん、話の方向がおかしくなってきて……。
「パパがいなくなったら、
アタシ、独りぼっちになっちゃう。。。。」
「お前は、独りじゃないよ」
確かに、私には、息子(26歳)と娘(24歳)がいる。
でも、彼らは近い将来、
家庭を持ち、自分たちの家族を作っていく。
そこは、私の居場所ではない。
涙がどんどんあふれて、止まらなかった。
「お前には迷惑かけないように死ぬから、心配するな」
夫の言葉に、はっとした。
医者も、夫の上辺しか見ていないが、
きっと、私も同じだ。
夫の心の叫びを聞き落している。。。。