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危ない飲み方

「酒が強い=内臓が強い」という訳ではない。
大量の飲酒は、内臓にダメージを与える。

30代の頃から、夫の健診結果は、
毎年、「再検査・要」だった。

私が、いくら勧めても、
「忙しい、面倒だ。必要ない」の一点張りで、
病院へ行かないのだから、改善するはずがない。

まだ若かったので、それなりに体力もあり、
日常生活に何ら支障もないように見えた。

仕事は順調で、
毎年のように、優秀営業マンとして表彰され、
その金一封で、
会社の仲間と一晩飲み明かすのが恒例になっていた。

私の実家に、同居して8年、
これからも、マスオさん的な暮らしが続くと、
高をくくっていた、そんな時だった。

人事異動(転勤)に夫の名前が挙がっていることを、
私たちの仲人でもある常務から、早々に知らされ……。

「転勤を望まないなら、配慮するから……。
 会社を辞める必要はない」

常務は、転勤に消極的な夫を案じてくれた。

単身赴任も考えたが、
まだ、子どもたちが小さかったので、
家族4人で引っ越すことを選んだ。

神奈川県から千葉県へ。
36歳の夫は、柏営業所の所長を任された。
その重責からか、酒の量が一段と増したように思う。

ある日の朝、いつものように、冷蔵庫を開け、
朝食用の食材を取り出した。

びしょびしょに濡れていた。
不思議に思って、庫内を確認する。
水物がこぼれた形跡はない。

昨夜、夫は泥酔していた。

おそらく、冷蔵庫をトイレと間違えて、
用を足したのだと推測できる。
現行犯ではないので、夫を追及しなかったが……。

この頃から、危ない飲み方が始まっていたのだ。

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小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?
猫舌の呑助です。。。。。

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