酒豪の果て

呑兵衛夫婦の迷走人生を気まぐれに更新中。見解に偏りあり(!?)の読み流し物件。

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小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?の
猫舌の呑助です。。。。。

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待ち時間

「たぶん、折れてる。。。。」

夫は、足指の痛みばかり訴えていたが、
頭の傷も、出血が止まらない。
ガーゼは、すぐに血で染まった。

「やっぱり、病院に行こう、ね」
「大丈夫。 明日、行く」

夫は、かたくなに病院行きを拒んでいた。

ところが、夜8時近く、息子が仕事から戻ると、
「今から、病院に行く。車で連れて行ってくれ。。。。」

長い夜を思うと、耐えられそうにない痛みなのだろう。

救急医療情報センターに問い合わせ、
息子の運転で、紹介された病院へと急ぐ。

病院に着くと、夫は車いすに座らされ、
診察室前の廊下で待つようにと案内された。

「トイレに行きたい」と、夫が言い出したので、
息子が車いすを押して、連れて行った。

なかなか、戻らないので、不審に思っていたら、
息子だけが、私の所に戻って来た。

そして、小さなウイスキーの空き瓶を2本、
そっと、私に差し出した。

どうやら、夫は、家を出る時、
ジャンパーのポケットに小瓶を忍ばせたらしい。

事もあろうに、病院のトイレの個室で、
その原液をイッキ飲みしてしまったのだ。

「今、洗面台で、ゲーゲー、血と一緒に吐いている」

そう告げると、息子は父のいるトイレに向かった。

呆れて物が言えない。
酒は、痛み止めの麻酔ではない!!

夫の目は、うつろに泳いでいた。
どこから見ても、酔っ払いだ。

私も息子も、
やるせない思いばかりが募る待ち時間だった。

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