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心残り

酒で壊れた夫との暮らしは尋常ではなかった。
夫の異変に気付き、悪戦苦闘した10年間。
夫の側にいることに恐怖を感じ、
「早くお迎えが来ますように……」
寝床で涙しながら、拝んだことも数え切れない。

今、ひとりになって思うのは、夫と過ごした年月。
夫と出会ってから、36年以上一緒にいたので、
26年は無事な日々を送っていたということになる。
つまり、7割は平穏な暮らしだったのだ。

この事実に早く気付くべきだった。
夫に、もっともっと感謝を伝えるべきだった。

それが、心残り。。。。。

今さら後悔しても始まらないのに……。

心も体も重く、何もしたくない。
無気力な暮らしがだらだらと続き、
これじゃダメだと、わざと忙しくしてみたり……。

こんな日々を重ねて、少しずつ少しずつ、
おひとり様の暮らしが整っていくのだろう。


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お久しぶりです

ご自分を責めることなんて、ないんですよ。小吉さんは、よく頑張ったと思います。ご主人も感謝していることでしょう。

私はブログを書かなくなって、時間が経過してしまいましたが、こちらはずっと読ませて頂いておりました。

苦しんだ期間は同じです。私の年齢はご主人様のひとつ上になりますから、親近感を覚えております。

私のお酒の原因はアルコール依存症である、父親との関係にあります。継続できるかどうかはわかりませんが、やっとやめられて約4か月になろうとしております。ある気づきがあったからです。
どうぞ、この貴重なブログをやめないでください。私も再開する予定です。我々のブログは今まで苦しんで生きた記録として、そして今、苦しんでいる方々へのヒントとして、とても大切な文章になるような気がするからです。

ご主人様は多くのものを残されました。お子さんはお二人、お孫さんまでね。私はバツイチでなにもありません。ですが、生かされていることに感謝しております。お互い、前を向いて生きていきましょう。心残りや悲しみは時間が解決してくれます。

また私のブログにもご訪問ください。やり取りを楽しみにしております。

pon 様

お久しぶりでございます。

『入退院を繰り返してもいい。
 生きてさえいれば、回復の可能性はある』

夫の病気に振り回され右往左往していた時、
pon様から頂いたコメントにはとても勇気付けられました。
夫の回復を気長に見守る姿勢が持てたのは、pon様のお陰です。
本当にありがとうございました。

このような結果になってしまいましたが、
それだけ回復が難しい病気だと言うことを思い知りました。

pon様が回復への道を歩まれていること、とてもうれしく思います。
どうぞ、これからもご無事でと祈らずにはいられません。

ブログの再開、とても楽しみです。

お気持ちをお察し致します

私の父も長年アルコール依存症で母と共に随分悩まされてきました。私は42才ですが物心ついた頃から父はアルコール依存症でした。私は親を喜ばせることに一心に生きてきた気がします。母を喜ばせなければと。一時は父に死んで欲しいと思いました。随分嫌なめにもあいましたがしらふの時はとても良い父で沢山の良い想い出もあります。そんな父が二週間前飲み過ぎて転倒して急死しました。この夏は母が老人性鬱で入院中でした。遠因は結局父のアルコール問題です。そんな母にした父が憎く私は自分の家庭もあり母のフォローと自分の子供たちのことで精一杯でした。父には母がいなければどんな事になるか思い知ればいい!底の底を体験してみなさい!と思っていた自分。父は私に助けを求めないのをいいことに、楽だな、くらいに思っていた自分。飲み過ぎで家の前で転倒して急死しました。あっけない。あんなに漬け物石のように重かった父ですが私はもっとやることがあったできたんじゃないかなんて冷たかっただろう。今とても悔やまれます。どうすれば良かったのか。胸が締め付けられて亡くなった後に小吉さんのブログを読み共感させて頂き気持ちを落ち着かせて頂いています。

springblight 様

コメント、ありがとうございました。

急死されたお父様への思い、ご心痛お察し申し上げます。

時折顔を出していた依存症の家族会で、
夫が亡くなったことを話した時、
年配の方から頂いた言葉がありました。

「生前の恨みつらみはおしまいにして、
 毎日何回でもいいからお線香を立てて、
 冥福を祈ってあげてね。
 仏様になった旦那様は、
 あなたや子ども達を守ってくれるのよ」

夫の姿は見えないけど、
守られている安心感を有り難く思っております。
プロフィール

小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?
猫舌の呑助です。。。。。

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