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夫は、アルコール依存症で、糖尿病を併発していた。

今、断酒し続ければ、
5年後の生存率は90%だが、
飲み続けていれば、
5年後の死亡率が70~80%になるそうだ。

断酒の有無が、大きなカギを握っている。

断酒を継続するための補助薬として、「抗酒薬」がある。
この薬と酒をいっしょに飲むと、酷い二日酔い状態になり、
死ぬような苦しい思いをすることに……。

「抗酒薬を飲んだら、酒を飲んではいけない」

そんな掟のような薬なのだ。

でも、掟破りは、何処にでもいるようで……。

「外泊で自宅に戻った夫は、
 私の目の前で、抗酒薬を飲んだのに……。
 その後、隠れて飲酒したみたいで……。
 うっすら赤ら顔だったが、全然、苦しそうじゃなかった。
 夫には、抗酒薬が効かないのでしょうか。。。。」

家族会の懇談の時、
医師に恐る恐る質問している中年女性がいた。

「人によって服用量が違うので……。
 ご主人には、適量ではなかったようですね。
 それより、外泊中の飲酒は、
 反省室に24時間入室になります。
 ご主人の名前と病室番号は……?」

医師は、メモを取っていた。

入院患者は皆、酒を断って、治療に専念しているのだ。
酒臭い息をばらまいて、
現場の雰囲気を乱してもらっては、迷惑なのだ。

後日、この話を夫に伝えると、

「反省室に入った奴がいたけど、
 すぐに出て来て、自主退院していったヨ。
 入院中なんだから、酒は我慢しなきゃ、ダメだろう。
 残念な奴だ。 要領が悪すぎる。。。。」

要領がいい、悪いの問題じゃないような気がする。

「入院中なんだから……」ということは、
「退院後」だったら、OKってことなの???


ちょっと、うがった見方をしてしまった。

夫は肝臓病があるので、「抗酒薬」は服用できない。
自助グループの「断酒会」も、参加する気はないようだ。

掟を持たない夫は、
何を頼りに、断酒を継続するのだろうか。。。。。

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小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?
猫舌の呑助です。。。。。

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