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温度差

私がいなくても、探し物が見つかるように、
家の中は、整理整頓を心掛けている。

夫の病気関連の資料などは
ひとまとめにして、居間の隅に並べてある。

P1070198.jpg

夫が手にしてくれることを願って、
依存症の本や自助会のパンフレットも
これ見よがしに置いてあるが……。
読んではいないようだ。

結構、いいことが書いてあるのになぁ。
残念。。。。。

この棚に、先だっての入院時の資料が
無造作に押し込まれていることを発見。

さっそく、新しいファイルを用意して、
№4のラベルを貼り、そこに整理した。

毎度お馴染みのテキストをぱらぱらとめくり、
ある所で、「えっ?」と、なった。

P1070188_20141113115504fc0.jpg

夫は、そんなふうに思っているんだ。

酒で夫が壊れて、夫の奇行、暴言に混乱していた私。
あれは、私のひとり相撲だったのか。

「……家族には迷惑を掛けていないと今でも思っている……」

これが、夫の本心なのか。
そこだけが、目に焼き付いて、
私との温度差に落胆してしまった。

泥酔しているから、記憶がないのだろう。
なんか、ずるいなと思えてしまう。

被害者意識がめらめらと膨れ上がり、
覚えていないのなら、教えてあげよう。

私がどんなに傷付いたか、夫に分かってもらいたい。
夫を責めたい衝動に駆られたが……。

「……意識が無い場面で掛けていたのかも……」
と、夫は、自身を振り返っている。

自覚のない夫相手に不満をぶちまけても、
覚えていない数々の出来事に対して、
夫は、どう謝ればいいのだろうか。
いたずらに、夫を苦しめるだけだ。

お互いに、苦しい思いになって、
負のスパイラルに落ち込むだけだ。

これ以上、いやな思いはいらない。

家族が割に合わない、
家族をがっかりさせる、
そういう病気なんだと割り切ることにした。


いつ何があってもいいように、
家の中の自分の物は、どんどん処分して、
最小限に抑えている。

いつか、使うかも…と、
物を溜め込むのは、もうやめたのだ。

いつか、問いただそうと、
怒りを溜め込むのもやめようと思う。
「まっ、いいか」とつぶやいて、
いやな気分は切り捨ててしまおう。
恨みつらみの廃棄処分を自分に言い聞かせている。

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No title

小吉さん おはようございます。

うちの父親ですが、そう…「覚えてない」って言い張るんですよ。それで私もムカッとします。でも本人は本当に覚えてないようで(笑)困ったもんです。

pon 様

大変な所は、ブラックアウトで、
全然覚えていないのです。
なんか納得できませんが……。
この病気の特徴?と思うようにしています。

でも、まずはムカついてしまいますが……。

でも、でも、私たちは、
何よりも自分を大切にすることを
優先しなくてはいけませんものね♪
ponさんのお心の平安を陰ながら祈っております。


プロフィール

小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?
猫舌の呑助です。。。。。

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