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残された時間

夫が正気を取り戻すまで、
気長に見守るのが私の役目。

自分の立ち位置を決めてみたが……。
まだまだ、夫の一挙一動に
過敏に反応してしまう私がいる。

見守るだけ。
夫の回復を強要しない。
夫を立ち直らせようと張り切らない。
夫には夫のペースがあるのだと、
事あるごとに自分に言い聞かせている。

酒をやめられない人はたくさんいる。
入退院を繰り返しているのは、夫だけじゃない。
四六時中酒が手に入る世の中で、
一生酒を飲まずに生きるのは、難しい。
難しいことは、できなくて当たり前。

断酒できない夫がダメなのではなく、
断酒できている人が凄すぎるのだ。

私は、自分が落ち着けるよう、
自分のために、「断酒できなくて当たり前」
と思うようにしている。

おかげで、隠れ酒の気配を感じても、
夫を責めることもしなくてすむ。

こんなに悠長に構えていたら、
夫は酒で命を落としてしまうかもしれない。

でも、不死身なんてありえないのだから、
死を恐れていても始まらない。

年を重ね、私に残された時間も確実に減っている。
私だって、死と隣り合わせなのだ。

だから、誰かに会いたいと思ったら、
できる限り、会いに行くようにしている。
後回しにしていたら、
会えないままで終わってしまうかもしれないから。

夫の両親に会いたい。

夫の酒害に巻き込まれて、
一杯いっぱいの日々を言い訳に、
夫の実家へは、長いこと足を運んでいなかった。

お義父さんのお墓に手を合わせ、
介護施設で暮らすお義母さんを見舞いたい。

P1070139.jpg

今しかないという思いに駆られ、
退院した夫と連れ立って、
夫の実家のある山口へと旅に出た。

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内緒様

そうです。(^-^)
初日、新幹線を降りて、
近くのホテルに泊まりました。
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小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?
猫舌の呑助です。。。。。

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