夫のことを誰よりも心配し、
夫の復活を夢にまで見ているのに……。
現実は、アルコール依存症治療の入院止まり。
その先がない。
回復への流れは、毎度、退院と同時に立ち消えになる。
今回は入院中の外泊訓練時から、雲行きが怪しくなって……。
「所詮、断酒は無理」と、
夫が諦めてしまうのも、何となく分かるような気がする。
前回、前々回の入院時に見た面々に、
病棟の廊下ですれ違うそうだ。
夫もそうだが、彼らもまた、
断酒できずに、ここへ舞い戻って来たのだ。
そもそも、1回の入院で断酒できた人は、
この入院病棟にいるはずがない。
つまり、初回で断酒できた成功者の姿はなく、
何回も出入りしている、つわものどもに囲まれての入院生活。
しかも、自身も入退院を繰り返しているため、
治療プログラムは新鮮さを欠き、上の空。
そして、「所詮、断酒は無理」を決め込んでいる。
夫は、自分の回復を信じることができないのだ。
信じる心が失せてしまった夫には、お手本が必要だ。
断酒に成功している実例をたくさん見れば、
「酒をやめることは可能だ」と、思えるようになるかも。
夫は、肝炎や関節痛や糖尿病を患っている。
酒はドクターストップであることを肝に銘じて、
まずは断酒を習慣付けてほしい。
そして、抱えている心の問題に向き合うためにも、
自助グループに頻繁に参加してほしいと思っている。

もうすぐ、夫は退院する。
入院経過を振り返れば、
治療の効果は薄いように思えてならない。
「また、飲むのだろう」
夫の回復を信じる気持ちがしぼんだままで、
退院する夫を迎え入れるのは、つらい。。。。。
私にもお手本が必要だ。
回復者を見てみたい一心で、ネットで自助会を調べ、
少し離れた場所だったが、夜の部に出掛けてみた。
参加者は、順番に体験談を語っていた。
「今日の昼、飲んでしまいました。
5年間、断酒していたのに……。
立ち寄ったコンビニで缶酎ハイを買って、
気付いたら、飲み終えていました」
酒をやめることには、失敗がつきもの。
つくづく、回復の難しい病気だと実感。
でも、彼は、この失敗を踏み台にして、
次の断酒へと心を切り替えていた。
その傍らには、25年断酒の男性。
司会者は、断酒6年目。
飲まない日々を重ねる初心者も数名いた。
実際に、回復者に会い、その話を聞くことで、
時間は掛かるが回復は可能という希望が見えた。
夫が再飲酒しても、落ち込む必要はない。
また、仕切り直せばいいのだ。
酒に支配された夫との生活を改善したい。
回復した夫と生きていくのが、私の目標だ。
夫が正気を取り戻すまで、
気長に見守るのが私の役目と思うようにしたが……。
私が、ある程度、健康で元気でなければ、
この役柄はこなせない。
疲れて弱気になると、
ものの考え方はゆがみ、視野が狭くなってしまう。
大役だなぁと思う。
やりがいがあり過ぎる。
夫の復活を夢にまで見ているのに……。
現実は、アルコール依存症治療の入院止まり。
その先がない。
回復への流れは、毎度、退院と同時に立ち消えになる。
今回は入院中の外泊訓練時から、雲行きが怪しくなって……。
「所詮、断酒は無理」と、
夫が諦めてしまうのも、何となく分かるような気がする。
前回、前々回の入院時に見た面々に、
病棟の廊下ですれ違うそうだ。
夫もそうだが、彼らもまた、
断酒できずに、ここへ舞い戻って来たのだ。
そもそも、1回の入院で断酒できた人は、
この入院病棟にいるはずがない。
つまり、初回で断酒できた成功者の姿はなく、
何回も出入りしている、つわものどもに囲まれての入院生活。
しかも、自身も入退院を繰り返しているため、
治療プログラムは新鮮さを欠き、上の空。
そして、「所詮、断酒は無理」を決め込んでいる。
夫は、自分の回復を信じることができないのだ。
信じる心が失せてしまった夫には、お手本が必要だ。
断酒に成功している実例をたくさん見れば、
「酒をやめることは可能だ」と、思えるようになるかも。
夫は、肝炎や関節痛や糖尿病を患っている。
酒はドクターストップであることを肝に銘じて、
まずは断酒を習慣付けてほしい。
そして、抱えている心の問題に向き合うためにも、
自助グループに頻繁に参加してほしいと思っている。

もうすぐ、夫は退院する。
入院経過を振り返れば、
治療の効果は薄いように思えてならない。
「また、飲むのだろう」
夫の回復を信じる気持ちがしぼんだままで、
退院する夫を迎え入れるのは、つらい。。。。。
私にもお手本が必要だ。
回復者を見てみたい一心で、ネットで自助会を調べ、
少し離れた場所だったが、夜の部に出掛けてみた。
参加者は、順番に体験談を語っていた。
「今日の昼、飲んでしまいました。
5年間、断酒していたのに……。
立ち寄ったコンビニで缶酎ハイを買って、
気付いたら、飲み終えていました」
酒をやめることには、失敗がつきもの。
つくづく、回復の難しい病気だと実感。
でも、彼は、この失敗を踏み台にして、
次の断酒へと心を切り替えていた。
その傍らには、25年断酒の男性。
司会者は、断酒6年目。
飲まない日々を重ねる初心者も数名いた。
実際に、回復者に会い、その話を聞くことで、
時間は掛かるが回復は可能という希望が見えた。
夫が再飲酒しても、落ち込む必要はない。
また、仕切り直せばいいのだ。
酒に支配された夫との生活を改善したい。
回復した夫と生きていくのが、私の目標だ。
夫が正気を取り戻すまで、
気長に見守るのが私の役目と思うようにしたが……。
私が、ある程度、健康で元気でなければ、
この役柄はこなせない。
疲れて弱気になると、
ものの考え方はゆがみ、視野が狭くなってしまう。
大役だなぁと思う。
やりがいがあり過ぎる。