また、ぶつかった!!
呪われているとしか思えない。
厄払いが必要だ。
その日、夫は、自転車事故時の治療で、
再び、脳神経外科と耳鼻科を受診。
お昼過ぎ、一人でタクシーに乗り、
自宅に帰る途中の出来事だった。
赤信号に気付くのが遅れた運転手が、
慌てて急ブレーキをかけたので、
後部座席にいた夫の体が前に飛び出し、
助手席シートに胸をぶつけたそうだ。
自損事故時の胸骨骨折が落ち着いた矢先に、
また、胸を打つことに……。
乱暴な運転を許したくないので、
お巡りさんを呼び、病院で診察も受けたそうだ。
2度あることは3度ある!?
事故が続き、体のダメージも大きく、
精神的苦痛も計り知れない。。。。。
夫は苦渋の中にいる。
力になりたいのに、
夫の言動は過激になるばかりで……。
私の受け答えの上げ足を取って、攻撃してくる。
「俺もおかしいが、おまえもおかしい。
おまえの頭は、おかしい!!
ちゃんと、自分がおかしいことを認めろ!!」
私は、しらふなので、
酔っ払いの夫よりは「まともだ」と思っていたが……。
立て続けの事故で、
混乱している夫をこれ以上刺激したくなかった。
夫の主張通り、私は「おかしい人」でいいと思った。
おかしい人だから、何の役にも立たない。
何も出来ないこと、力になれないことを夫に詫びた。
すると、夫は、弱々しい声で言った。
「助けて。
体も頭もおかしくなっちゃって……。
本当は、離婚なんかしたくないんだ。
離婚届をもらって来るなんて、ウソなんだ。
ごめん。 ごめんなさい。。。。許して。。。。」

自分の身に何が起こり、この先どうなってしまうのか。
不安は、さらに大きな不安を呼び、
夫は、まるで幼子のように怯えていた。
「事故の後遺症も心配だけど……。
まずは、お酒をやめないと、具合は良くならないと思う。
一人では無理だから。
ちゃんと、専門病院に入院して、治療しようね。
9月には、花嫁の父になるのだから……。
娘の手を引いて、バージンロードを歩くんだから、ね」
夫は、声を押し殺して、泣いていた。
今度こそ、きっと、うまくいく。
アルコールと縁を切って、新しい生き方が始まる。
小さな希望が見えたような気がしたが、
せっかちな私の勘違いだった。。。。。
呪われているとしか思えない。
厄払いが必要だ。
その日、夫は、自転車事故時の治療で、
再び、脳神経外科と耳鼻科を受診。
お昼過ぎ、一人でタクシーに乗り、
自宅に帰る途中の出来事だった。
赤信号に気付くのが遅れた運転手が、
慌てて急ブレーキをかけたので、
後部座席にいた夫の体が前に飛び出し、
助手席シートに胸をぶつけたそうだ。
自損事故時の胸骨骨折が落ち着いた矢先に、
また、胸を打つことに……。
乱暴な運転を許したくないので、
お巡りさんを呼び、病院で診察も受けたそうだ。
2度あることは3度ある!?
事故が続き、体のダメージも大きく、
精神的苦痛も計り知れない。。。。。
夫は苦渋の中にいる。
力になりたいのに、
夫の言動は過激になるばかりで……。
私の受け答えの上げ足を取って、攻撃してくる。
「俺もおかしいが、おまえもおかしい。
おまえの頭は、おかしい!!
ちゃんと、自分がおかしいことを認めろ!!」
私は、しらふなので、
酔っ払いの夫よりは「まともだ」と思っていたが……。
立て続けの事故で、
混乱している夫をこれ以上刺激したくなかった。
夫の主張通り、私は「おかしい人」でいいと思った。
おかしい人だから、何の役にも立たない。
何も出来ないこと、力になれないことを夫に詫びた。
すると、夫は、弱々しい声で言った。
「助けて。
体も頭もおかしくなっちゃって……。
本当は、離婚なんかしたくないんだ。
離婚届をもらって来るなんて、ウソなんだ。
ごめん。 ごめんなさい。。。。許して。。。。」

自分の身に何が起こり、この先どうなってしまうのか。
不安は、さらに大きな不安を呼び、
夫は、まるで幼子のように怯えていた。
「事故の後遺症も心配だけど……。
まずは、お酒をやめないと、具合は良くならないと思う。
一人では無理だから。
ちゃんと、専門病院に入院して、治療しようね。
9月には、花嫁の父になるのだから……。
娘の手を引いて、バージンロードを歩くんだから、ね」
夫は、声を押し殺して、泣いていた。
今度こそ、きっと、うまくいく。
アルコールと縁を切って、新しい生き方が始まる。
小さな希望が見えたような気がしたが、
せっかちな私の勘違いだった。。。。。