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いつか

事態は好転しない。

夫が自ら、アルコール専門病院への入院を決めた時、
私は、これで全てがうまくいくと思った。

入院生活で、依存症についての正しい知識を学べば、
きっと、飲まない生活が始まると思っていた。

体から完全にアルコールが抜けたのだから、
酒が原因の体調不良も徐々に快方に向かうだろう。

ところが、退院後、3か月足らずで、夫は飲酒再開。
以来、隠れ酒が止まらない。
当然、体調も悪くなるばかりだ。

飲酒の影が見えるたびに、私の心は、どんよりと曇る。

でも、必要以上に悲観しても始まらない。。。。。

いつか、きっと。
このままで終わる夫ではない。
いつか、きっと、断酒への道を歩き始めるに違いない。

根拠のない希望に支えられて、
夫の前では、平静を装い、やり過ごして来た。

しかし、事態は好転しない。
むしろ、破壊的だ。

最近の夫は、飲んでいる自分を小出しにアピールする。

今にも雨が降り出しそうな寒い日だった。
夫の誘いで、昼は外食になり、近くの海鮮料理店へ……。

「熱燗でお願いします」

メニューに目を通す前に、さっさと日本酒を注文。
その一言で、私の食欲は一気に失せた。

少しは、気まずい思いもあるのだろう。
店主から、徳利の大きさを尋ねられて、
「一合で…」と返事していた。

手酌で、ちびりちびりと飲み進める夫。
飲み続けて死ぬ道を歩む夫。

それで、夫がいいならば、良しとする。
夫の生き方は、夫にしか決められない。

どんな状況でも、受け入れて生きて行こう。
私の夫は、このままで終わる男ではない。
いつか、きっと。
事態は好転すると信じたい。

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No title.

私もお酒がやめられません。
今のところ夜だけですが、それでも飲み始めると1升近く飲んでしまい、他人や勿論家族に迷惑をかけ会社を欠勤したりしています。
どうすればやめられるのか頭を抱える毎日です。

ミッシェル様

飲酒問題は、お辛いこととお察し申し上げます。

止めたいお気持ちがある今が、チャンスです。
一度、アルコール科のある病院で見て頂くことを
お勧めします。

正しい知識と治療が、早期回復に繋がると思います。

くれぐれも、ご自愛下さいますように。

プロフィール

小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?
猫舌の呑助です。。。。。

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