なるようにしか、ならないのだから、
流れに任せて、逆らわない。
夫が飲み続けるのならば、それでも構わない。
アルコール依存症関連の私の聞きかじりを
夫に披露しても、病気の治療には役立たない。
私が知っているようなことは、
夫も入院中にアルコール勉強会で学習し、
知識は得ているのだ。
酒が良くないことぐらい、夫は承知の上で、
酒に依存してしまった身体が欲するままに、
ずるずると飲み続けているのだ。
夫は、夫の思い通りに飲んでみるしかない。
飲んではいけない身体になってしまったことを
身体全体で、本人が再自覚するしかないのだ。
だから、私は、助言しない。
夫の様子を冷静さを装って窺っているだけ。。。。
それは、見殺しにしているようでもあり、
心が痛む時がある。
でも、他に妙案がない。
私が側にいることが、
夫にとって薬になるのか、
それとも、毒になってしまうのか。。。。
胸骨骨折中の夫は、笑うことを控えている。
笑いは、折れた骨を振動させるらしい。
痛くて、笑っている場合ではないのだ。
だから、テレビのお笑い番組は極力避けて、
身の安全を保っている。
怪我して以来、
夫は、胸に負担をかけまいと、声も小さめだ。
会社の新入りさんのことを思い出した夫は、
その常識知らずをぼやいていた。
若い彼は、同棲中の彼女の続柄を迷っていたので、
「内縁の妻だから、内妻と表記すればいい」と、
夫が教えてあげたという話なのだが……。
夫のか細い声と私の耳の老化の相乗作用で、
「妻」が「クマ」と、聞こえてしまった。
「内縁のクマがどうしたの?」

夫は、胸を押さえて、笑いを押し殺していた。
「痛い、痛い。。。。笑わせないでよ。
クマじゃないよ。可笑しなこと言わないでよ」
「クマ」が、夫の笑いの壺にハマってしまったようだ。
「笑いは、免疫力をアップさせるみたいだから、
骨の治りも良くなるんじゃないの~
クマと内縁関係って、ワイルドだよね~~~」
悪乗りする私と笑いをこらえる夫。
「お願いだから、笑わせないでよ。 痛い、痛い」
夫は、慌てて、自室に避難してしまった。
そうか、その手があったか!!
夫への不平不満は、当分の間、
夫を笑わすことで解消できそうだ。
なんとも、性悪な女だなぁ。
自分の図々しさに感心してしまった。
私が側にいることが、
夫にとって薬になるのか、毒になるのか。
良薬、口に苦し。。。。
私は、口も悪いし、性格も悪い。
流れに任せて、逆らわない。
夫が飲み続けるのならば、それでも構わない。
アルコール依存症関連の私の聞きかじりを
夫に披露しても、病気の治療には役立たない。
私が知っているようなことは、
夫も入院中にアルコール勉強会で学習し、
知識は得ているのだ。
酒が良くないことぐらい、夫は承知の上で、
酒に依存してしまった身体が欲するままに、
ずるずると飲み続けているのだ。
夫は、夫の思い通りに飲んでみるしかない。
飲んではいけない身体になってしまったことを
身体全体で、本人が再自覚するしかないのだ。
だから、私は、助言しない。
夫の様子を冷静さを装って窺っているだけ。。。。
それは、見殺しにしているようでもあり、
心が痛む時がある。
でも、他に妙案がない。
私が側にいることが、
夫にとって薬になるのか、
それとも、毒になってしまうのか。。。。
胸骨骨折中の夫は、笑うことを控えている。
笑いは、折れた骨を振動させるらしい。
痛くて、笑っている場合ではないのだ。
だから、テレビのお笑い番組は極力避けて、
身の安全を保っている。
怪我して以来、
夫は、胸に負担をかけまいと、声も小さめだ。
会社の新入りさんのことを思い出した夫は、
その常識知らずをぼやいていた。
若い彼は、同棲中の彼女の続柄を迷っていたので、
「内縁の妻だから、内妻と表記すればいい」と、
夫が教えてあげたという話なのだが……。
夫のか細い声と私の耳の老化の相乗作用で、
「妻」が「クマ」と、聞こえてしまった。
「内縁のクマがどうしたの?」

夫は、胸を押さえて、笑いを押し殺していた。
「痛い、痛い。。。。笑わせないでよ。
クマじゃないよ。可笑しなこと言わないでよ」
「クマ」が、夫の笑いの壺にハマってしまったようだ。
「笑いは、免疫力をアップさせるみたいだから、
骨の治りも良くなるんじゃないの~
クマと内縁関係って、ワイルドだよね~~~」
悪乗りする私と笑いをこらえる夫。
「お願いだから、笑わせないでよ。 痛い、痛い」
夫は、慌てて、自室に避難してしまった。
そうか、その手があったか!!
夫への不平不満は、当分の間、
夫を笑わすことで解消できそうだ。
なんとも、性悪な女だなぁ。
自分の図々しさに感心してしまった。
私が側にいることが、
夫にとって薬になるのか、毒になるのか。
良薬、口に苦し。。。。
私は、口も悪いし、性格も悪い。