日曜の朝、洗面所の方から、か細い声が……。
夫が、私を呼んでいたのだ。
何かをお願いしているようだが、
小声で聞き取れなかった。
朝食の準備を中断して、側に行ってみると……。
そこには、腰をかがめ、顔をゆがめた夫が、
洗面所の壁を手で押さえることで、やっと立っていた。
「胸が痛い。折れてる。。。救急車を呼んで。。。」
何でそうなるのか、すぐには、飲み込めなかった。
戸惑う私を前にして、
夫は、ぼそぼそと深夜の出来事を喋り出した。
夜中1時過ぎ、煙草を買いにコンビニへ……。
歩いても6~7分程の所を車で行った帰り道、
ガードレールにぶつかる自損事故を起こしたそうだ。
エアーバックが作動し、車はレッカー移動となり……。
その時は、痛い所がなかったので、
救急車は呼ばず、お巡りさん立会いでの
事故処理が済むと、徒歩で帰宅し、就寝。
その後、目が覚めて、起き上がった時、
胸の激痛に襲われ、ただごとじゃないと、
今になって、動揺しているのだ。
私は熟睡していたようで、夫の外出に気付かなかった。
まさに、寝耳に水だった。
「痛い、痛い、痛い。。。。。」
ちょっとでも動くと、胸に激しい痛みが走り、
どうすることも出来ない。
結局、救急車で救急指定病院へ運んで頂いた。
休日の大病院は、静かだった。
救急専用の裏出入り口から、救急専用の処置室へ。

私は、誰もいない廊下の椅子に座り、じっと待った。
処置室の中の会話は、廊下には届かない。
夫の現状が分からず、
不安ばかりが募り、ため息が止まらない。
救急隊員の質問に、夫は、
居眠り運転だったと、事故の説明をしていた。
効き目がないと言いながらも、
夫は、睡眠剤を欠かさず飲んでいる。
薬が効いていたということになるのだろうか。
コンビニへは煙草じゃなくて、
酒が目当てだったのではないかと、
疑念を抱いては、打ち消してみたり……。
ただ、人様を巻き込まなくて、本当に良かった。
それだけが、救いだ。
これでも、夫にとっては、
まだ、底付きではないのだろうか。
酒に踊らされた身体が、
如何に危険かを直視して欲しい。。。。
夫が、私を呼んでいたのだ。
何かをお願いしているようだが、
小声で聞き取れなかった。
朝食の準備を中断して、側に行ってみると……。
そこには、腰をかがめ、顔をゆがめた夫が、
洗面所の壁を手で押さえることで、やっと立っていた。
「胸が痛い。折れてる。。。救急車を呼んで。。。」
何でそうなるのか、すぐには、飲み込めなかった。
戸惑う私を前にして、
夫は、ぼそぼそと深夜の出来事を喋り出した。
夜中1時過ぎ、煙草を買いにコンビニへ……。
歩いても6~7分程の所を車で行った帰り道、
ガードレールにぶつかる自損事故を起こしたそうだ。
エアーバックが作動し、車はレッカー移動となり……。
その時は、痛い所がなかったので、
救急車は呼ばず、お巡りさん立会いでの
事故処理が済むと、徒歩で帰宅し、就寝。
その後、目が覚めて、起き上がった時、
胸の激痛に襲われ、ただごとじゃないと、
今になって、動揺しているのだ。
私は熟睡していたようで、夫の外出に気付かなかった。
まさに、寝耳に水だった。
「痛い、痛い、痛い。。。。。」
ちょっとでも動くと、胸に激しい痛みが走り、
どうすることも出来ない。
結局、救急車で救急指定病院へ運んで頂いた。
休日の大病院は、静かだった。
救急専用の裏出入り口から、救急専用の処置室へ。

私は、誰もいない廊下の椅子に座り、じっと待った。
処置室の中の会話は、廊下には届かない。
夫の現状が分からず、
不安ばかりが募り、ため息が止まらない。
救急隊員の質問に、夫は、
居眠り運転だったと、事故の説明をしていた。
効き目がないと言いながらも、
夫は、睡眠剤を欠かさず飲んでいる。
薬が効いていたということになるのだろうか。
コンビニへは煙草じゃなくて、
酒が目当てだったのではないかと、
疑念を抱いては、打ち消してみたり……。
ただ、人様を巻き込まなくて、本当に良かった。
それだけが、救いだ。
これでも、夫にとっては、
まだ、底付きではないのだろうか。
酒に踊らされた身体が、
如何に危険かを直視して欲しい。。。。