11月は、夫の誕生月だ。
思う所があったのかもしれない。

夫は、自分で病院に連絡を入れ、
さっさと入院の日取りを決めてしまった。

最高で1週間が限度の禁酒を繰り返し、
自力で酒を断つことは不可能であることを
今さらながら悟ったようだ。

酒の影響で体中痛いとこだらけの夫は、
身も心も休まらない日々をずっと過ごしていたのだ。
この酒浸りの日常から解放される
唯一の手段は入院しかなかったのだろう。

夫が本気で断酒を考えているかどうかは
疑わしいが……。

生きる意欲を行動に変えて、見せてくれた。
それだけで、私は充分うれしかった。

生きていれば、何度でもやり直せる。


入院当日の朝、家を出た時は雨だった。
しばらく、車を走らせると、
辺りはキラキラと明るくなって来た。

そして、雨上がりの空に虹が架かった。

001.jpg

幸先の良さに心が弾み、
小さな小さな希望が芽生えた。



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小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
麦酒以外の酒をたしなむ
猫舌の呑助?です。。。

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