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勘違い

週末の外泊訓練で、
家に戻った夫は、限りなく怪しかった。

ちらりと見えた酒瓶に、私は動揺した。

後日、作り話のような説明で、
夫は、飲酒を否定した。

腑に落ちない。
が、あげ足を取った所で、どうなるものでもない。
私は、疑う心に無理矢理フタをした。

P1060988.jpg

満開の桜の中、夫は退院した。

酒に対するコントロール障害が発症した夫は、
この先ずっと、死ぬまで治らない。

だから、生きて行くためには、
どんな理由があっても、飲んではいけない。

3度目の入院なので、
いい加減、目が覚めたのだろう。

今まで、見向きもしなかった自助グループにも、
顔を出すようになり、
断酒への道を模索しているように見えた。

が、見間違えだった。

丑三つ時、こそこそと家を出て行く夫。
「散歩してた」と、とぼけたことを言っていたが……。
日がな一日、飲んでいた時と同じ行動パターンだ。

疑惑が膨れ上がり、
私は、また、探す女になってしまった。

夫の部屋のいつもの隠し場所に、
飲みかけの酒瓶が、ちゃんと収まっていた。

また、振り出しに戻ってしまった。
夫は、隠れて酒を飲んでいる。

回復への期待に、胸を躍らせた私が馬鹿だった。

酒だけを頼りに生きて来た男だ。
体調が落ち着けば、また飲み出す。
飲み続けて苦しくなれば、また入院するのだろう。

愚かなことだと思う。
でも、そういう生き方しか出来ないのだろう。

夫の生き方は、夫が決めることだ。
私が口出しすることではない。

居心地が悪くなれば、私は出て行くまでだ。

一段と、整理整頓に拍車が掛かる。
必要な物と不要な物を見極める。
私にとって大切な物は、そんなに多くない。

ずっと、夫を大切な存在と思って来たが、
勘違いだったのかもしれない。。。。。。
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愚問

往生際が悪いのは、
酒を断ち切れない夫だけではない。
夫に見切りを付けられない私も、然り……。

「お酒の問題でお困りのご本人、ご家族…
 ……どうぞ、お気軽に ご来場ください」

ネットで見た断酒会のスケジュール表には、
酒害相談の日時が記されていた。

以前から、そのサイトを閲覧し、
気になっていたが、まだ一度も行っていない。

「お気軽に……」と、謳っている。

夫のことを聞いてもらいたい一心で、
私は、地図を頼りに会場へ向かった。

相談は、断酒会の方が担当していた。
幾多の苦難を乗り越え、
飲まない生き方を実践している人たちだ。

勧められるままに、私は思いの丈を喋った。

今回の入院も、飲める体に戻しただけで、
酒をやめる気はないらしい。。。。

退院して、すぐの飲酒再開なので、
裏切られた思いが強くて、虚しい。。。。

最近は、毎日のようにAAに出掛けているが、
隠れ飲酒は止まっていない。。。。

AAに行くことは、断酒している振りかも。。。。

夫に回復の見込みがあるのだろうか。

私が側にいることが、
夫を回復から遠ざけてしまっているのだろうか。

答えの出るはずもない愚問を投げかけ、
あげく、感情が高まり、涙ぐんでしまった。

「必ず、断酒できます。
 今は飲んでいても、
 病院と自助会に繋がっていれば、大丈夫」

体験者の言葉は、力強い。

「ただし、時間はかかります。
 私は、断酒会に行くようになっても、
 こっそり飲み続けていました。
 完全に断酒するまで、8年かかりました」

その間、彼の奥さんも断酒会に通い続け、
彼の回復を見届けたのだそうだ。

結婚生活の中で、今がいちばん幸せと、
はにかむ彼の笑顔は素敵だった。

「自助会に繋がっていれば、大丈夫」
彼は、自助会の大切さを力説していた。

通い続けること、そこで、話を聞くことで、
いつしか、メンバーの話にほだされて、
自分も飲まない生き方が出来るようになっていく。

自助会には、そんな不思議な力があるらしい。

夫は、飲んでいる。
でも、AAに通い、分かち合いの時間を過ごしている。

飲んではいるが、控え目である。
小さな小さな変化が芽生えているのかもしれない。
そう思うと、だいぶ心が落ち着く。

やっぱり、私は単細胞だ。
悩み続けるのは、性に合わない。
自分の適当さ、お気楽さのお陰で、まだ夫の側にいる。
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