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呑兵衛夫婦の迷走人生を気まぐれに更新中。見解に偏りあり(!?)の読み流し物件。

 ✤ 御役御免
Posted on 11.2013
「助かりたい」と、
夫が本気で思わない限り、何も始まらない。

夫のつらそうな姿を見ても、
私には、どうすることも出来ない。

「アルコール依存症治療には、再飲酒はつきもので……
 飲酒すると確実に病気は悪化し、失うものも多くなる。
 ……この病気は、何回か失敗しないと、
 本当に酒を止める気にはならないものである」

依存症関連の本の一文が、頭から離れない。

「何回か失敗……」

一回の入院治療で懲りてしまった夫は、
再飲酒をストップさせる機会を逸した。

「もう一度、入院してやり直せばいいのに……」

家族は皆、心の中で、そう思っているのに、
当の本人は治療に背を向け、諦めてしまっている。

それどころか、
自分はアルコール依存症ではないかも。。。と、
疑心を抱いている。

家族に隠れて、自室で飲酒している行為自体が、
アルコール依存症そのものなのに……。

ダメなものは、ダメなんだ。
夫の身体に、アルコールはNGなのだ。
往生際が悪すぎる。

早く、目を覚ましてほしい。

夫のベッドの下には、
文庫本を収納したケースが、数個並んでいる。
そこに、飲みかけのウイスキーの瓶が納まっていた。

こんな、安酒で身体を傷めつけて……。
中身を捨ててしまいたい衝動に駆られる。

でも、そんなことをしても、事態は好転しない。

ダメな部分を否定しない。
事実をありのままに受け止める。

家族のために、夫は、がむしゃらに走ってくれた。
お陰で、子どもたち二人は大学を出て、社会人に……。

最低限の親の役目は果たしたと思った時、
力尽き、生きる目的を見失ってしまったのだろうか。

酒に酔って、このまま終わってしまっても構わないと
言わんばかりの夫の立ち振る舞いに、心が痛む。

病気になった今が、
生きる意味を見直す時なのに……。
人生の目的があれば、それが生きる力になるのに……。

弱々しい命の灯火を前にして、
私は、励ますことも、元気づけることも出来ず、
ただ、見ているだけ。。。。。

いったい、どうなってしまうのだろう。

あれから、ずっと、
金魚は、逆立ちしたまま、漂っている。
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cetegory : 病的な飲酒  ✤  comments(6)  ✤ 
2013年01月11日(金)  15:57 by 小吉

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