酒豪の果て

呑兵衛夫婦の迷走人生を気まぐれに更新中。見解に偏りあり(!?)の読み流し物件。

カウンター

プロフィール

小吉

Author:小吉
相棒の発症のおかげで、
加減して飲むことを学習。
依存症予備軍!?の
猫舌の呑助です。。。。。

リンク

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

上辺

通院中の開業医の力量に限界を感じた夫は、
地域の中核病院での診察を希望した。

朝一番でT病院へ、二人で出掛けたが、散々だった。

連日の下痢や胃の不快感や足の感覚麻痺を訴えても、
医師は、触診することもなく……。

「検査を希望なら、予約が必要です。
 日を改めてになりますが、どうしますか?」

痛いから、病院に駆け込んでいるのに、
検査をするかしないかをこちらに委ねられても……。

紹介状を持たない診察は、
ちょっとの問診で、門前払いされてしまった。

後日、気を取り直して、他の中核病院を訪ねるも、

「原因はお酒ですね。
 以前、掛かった病院に行かれた方が、よろしいかと…」

そこに行きたくないから、
夫は、すがる思いで、新しい病院を探し回っていたのだ。

このY病院も、取りあえずの薬は処方してくれたが、
二度と来なくていいから的な雰囲気だった。

挙句、以前入院した専門病院への紹介状を手渡されて……。
落胆した夫は、家に引きこもってしまった。

「紹介状もあることだし、
 もう、一度、あの病院に行ってみよう」

「行かない。。。。。」
 
「お酒が原因で、体が悪くなっているのだから、
 やっぱり、あの病院で治療した方がいいと思うけど…」

「あの病院には、行きたくない!!」

夫がかたくなに拒むので、つい、感情が高ぶってしまった。

「このままだったら、治らないじゃん。死んじゃうよ」

「お前には、迷惑かけないから、大丈夫だ!!」

だんだん、話の方向がおかしくなってきて……。

「パパがいなくなったら、
 アタシ、独りぼっちになっちゃう。。。。」

「お前は、独りじゃないよ」

確かに、私には、息子(26歳)と娘(24歳)がいる。
でも、彼らは近い将来、
家庭を持ち、自分たちの家族を作っていく。

そこは、私の居場所ではない。

涙がどんどんあふれて、止まらなかった。

「お前には迷惑かけないように死ぬから、心配するな」

夫の言葉に、はっとした。

医者も、夫の上辺しか見ていないが、
きっと、私も同じだ。

夫の心の叫びを聞き落している。。。。
スポンサーサイト

Copyright (C) 酒豪の果て All Rights Reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。